小説や徒然やALSや。
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やってきたお坊さんが、着物を着ていた私を見て「おーいいねー」と。
その日のコーデは紫に、黄色や赤紫、グレーなど色々な色と太さのストライプが入った小紋、紺に扇模様のある名古屋帯、帯揚げは赤紫、帯締めは白と紺をよったもの。
「その半衿がファンキーでいいよ」
半衿はグレーと紺の市松模様に、クラウンと髑髏の模様。
それはありがとう。────ふ。ていうかあなた、この生地に見覚えないの?
「…………。ああっ! 俺のパンツだったやつや!!」
そう。穴が空いたお坊さんのパンツを半衿に加工したのでした。だって可愛い生地だったのだものー。
「なんで! なんでそういう辱めをするの! 俺の許可も無く、あぷさん!!」
だって言ったら絶対ダメって言うと思ってさー。それに何かに使うから頂戴って言っておいたじゃないの。
「それは雑巾とかにするのかと思って。だったら俺にあぷさんのパンツちょーだいよ。何かに使うから」
イヤだよ。
「俺の! 俺の愚息を包み守っていたもの抱きしめていたものが半衿に! 」
ははははは。
「ほんっとにほんっとにイヤだから止めてよ!」
あのねー世の中には「あなたの下着と私のもの一緒に洗いたくないっ」とか言う女だっているのよ。それならば「わーいお坊さんのパンツー」て嬉々として半衿にしてる女のほうが良いじゃないの。
「………そうか」
そこで納得するから、私に愚弄されるんだと思うけどもな。
いやいやでもほんとに、その生地が可愛いと思ったのですーちょっとした悪戯心が無かったと言えば嘘になるが。
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