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小説や徒然やALSや。
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たーちゃんは毎日一時間半ほど、病院内のリハビリ室に通っており(ALSによる筋肉と呼吸機能の低下、その進行を遅らせる為のリハビリ)、私も付添ながらその様子やリハビリ室のなかを眺めております。
色々思う事などあり、毎日その様子を見ても見飽きません。

見ていて思うのは、人間の体って強くてしなやかで弱くて、でもやっぱり強いんだなーという事で。

リハビリにも色んな種類があって、衰えた機能を回復する為のリハビリもあれば、病気の進行を止める為のリハビリもあれば、進行を遅らせるためのリハビリもあるし。

同じ目的を目指していても、その方法はリハビリの先生(理学療法士さん)によって様々だし。

世の中には色んな病気があって、色んな怪我があって、それを包括して生きる、色んな方の人生があるのだなあ、と思います。
たーちゃんが病気になって、こうしてリハビリ室に通わなければ、それを実際に目の当たりにする事はできなかったな。たとえ紙や電波の上で知る事はあっても。

色んなものを見る度、色んな事を思って、色んな人を知る度、色んな事を思います。


しかし、リハビリ室にいるとどうにもひきずられるように眠くなるのは何故。
恐らくあの、リハビリ室にある独特な空気のせいだと思うのですが。先生たちが作り出している、落ち着いた優しい雰囲気と、けれど非日常であるには違い無い、色んな人の声と時間が混じりあった空気の。

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ところで、たーちゃんの主治医(元々の主治医さんとは別に、入院中の主治医さんもつくのです)である女医さんと、担当看護師さんがお2人そろってとても美人さんで、日々癒されている私です。美人さんて好きです。たとえお坊さんに『おまえはおっさんか!』と言われようと、好きなものは好きというか眼福です。

そして女医さんと看護師さんは、美人さんである上にお2人そろって、とても素敵な人達で。
仕事はてきぱきとこなされるし、その上とてもとてもお優しくて。

それは、患者であるたーちゃんへの気遣いは勿論なのですが、付添人である私にまでも。

くりっとした大きな目がひどく印象的な、エキゾチックな美人である女医さんは、私が付添で遅くなると「もーほんと気をつけて帰ってください。入院中なんだから、病院に甘えられるとこは甘えていんですよーここら辺治安悪いし」と心配してくださるし。

あんまり心配して下さるのでかえって悪いというか、『ここら辺で何か以前あったのだろうか…』と考えてしまうほどに。(まあ確かに名古屋の繁華街に近いし、他にも色々、治安が良いとは言えない辺りかもしんない)

合コンに参加したら絶対に一番人気だぜこれは、とゆー小顔でめっさ可愛らしい看護師さんは、たーちゃんのご機嫌が悪い時に私が廊下でこそっと泣いてたら、話を聞いて下さって(お忙しいのに…)慰めてくださったうえ、たーちゃんの精神的なフォローまでして下さるし。

なんというか、美人でお人柄が良い上、とても『プロ』な方々なので、見ているとほんと癒されるし励まされるのでした。


どんな場所でも、そこにいてくれる人如何でそこがどういう場所になるのか決まるもんだなあ、としみじみ。

今まで色んなお医者さんや看護師さんを見てきて、「まーじーでー?」(棒読み)という人とも正直会った事もあるので、余計に素敵な人達と接せられる事が嬉しいです。

自分もそうなりたい、とは素敵な人達と会うといつも思う事で。

この人がいるからこの場所は大丈夫、と誰かに思ってもらえる存在に。
 

「羊さん、献身的な介護で偉いわねえ。これも、きっとたーちゃんさんのお仕込みが良かったからねえ」と。
と、ヘルパーさんだったり看護師さんだったり、他の患者さんだったりに言われるのですが。

で、彼らがそんな風にいうのは、彼らたちの優しい気遣いとあとは挨拶みたいなもんで、私が献身的でもなければましてや偉くなんか無いって事は私が一番知ってるから、それは別にいんですが、それは置いておいて、仕込み。

仕込みというと、飲食関係で働いてた知り合いが多い私はどうしてもお店の開店前の準備、食材の仕込みとかを考えてしまうのですが、ま、でもおんなじ事ですな。
仕込みしてないと料理出せないとか。あとで自分が困るとか。

私がこうしてたーちゃんのお世話をしたいと思うのは、自分がたーちゃんに色んな事をやってもらったからだし、ずっとたーちゃんが、彼女の親でも無いコトちゃんの介護をしてるのを見てきたからなので。

仕込みとも言えるし、また、こうも言えます。良い意味での自業自得というか、因果応報というか。
ALSが進行するにつれ、たーちゃんは自分で呼吸をしたり、また痰や唾を飲み込んだりするのが難しくなってきました。

という訳で、呼吸に関しては鼻マスクという呼吸補助の機械を使い、痰や唾については吸引をするので、今、看護師に習ってそれらの使い方を日々習っている私です。

だいじょぶかな、私ーちゃんとやれるかなと思うものの、ま、胃ろうでも最初は不安だったけどすぐに慣れたから、なんとかなるべーと思っています。

これでたーちゃんが少しでも楽になるなら何よりだし、それに鼻マスクや吸引の事をもし小説に書く機会があったらリアリティを持って書ききる事が出来るわーとか思います。ははー。

そうそう、ところで胃ろうと言えば、以前つけた胃ろうの具合があんまりよろしく無く、再び胃ろうの手術をする事になりそうな気配です。
なんども痛い思いしてとても可哀想なのですが、けどもそれでも静かに頑張っているたーちゃんの姿をちゃんと見ておきたいと思います。

そんな訳で今回の入院は思いのほか長引きそうなのですが、たーちゃんが入院している間にその呼吸補助の機械と吸引の機械と、あとは介護用ベッドと車椅子とブザー(夜、吸引とかトイレとか呼吸補助機械の事とかで、たーちゃんが私に用事がある時、簡単に呼べるように)を準備しなきゃーという感じです。

なかなかやる事がたくさんですが、しかし、やる事が多いというのは、それはそれで楽しいものです。一つ一つクリアすると充実感。

それでは本日も病院に行ってまいりますー。今日も良いお天気だなあ。

皆様も良い一日を。

頭というのは首の筋肉で支えられているものですが、段々ALSが進行していくにつれ、首の筋肉が衰えるにつれ(頭ってのは重いものでありますよ)頭を自分で支える事が難しくなってきたたーちゃん。

という訳で、お医者さんのススメでネックカラーをつける事になりました。

ネックカラーとは、例えば交通事故でムチウチとかになった方が首につけてるあれをイメージして貰えば良いのですが、そんな訳で、病院でたーちゃんにあうネックカラーを作ってもらいました。二万円なり。

その二万円、申請すれば健康保険と障害手帳の支援で、戻ってはくるのですが、その手続きがえっっらい面倒。(書類取り寄せたうえ、何通も書類書いて色んなものコピーしてなのですよ)

の上に、戻ってくるお金は健康保険の加入者本人の口座振込みしか出来ないという事で。

それってつまり、たーちゃんの場合はたーちゃんの旦那の口座にしか振り込まれないという事で。

問い合わせの電話をしても、「それは本人の口座しかダメなのでしょうか?」「はい」「絶対にダメで、例外とか無いんでしょうか?」「はい、絶対にダメです(←確認もせず)」という事で、たーちゃんの旦那の口座に振り込まれたって私のとこに返ってくる訳無いし、もし万が一返ってきたとしても、それまでに何度も何度もイヤな思いしなきゃいけないのは巨大な炎を見るより明白だわ、と思った私は面倒な手続きと健康保険の担当者の感じ悪さ(はっは)もプラスで考えたうえ、潔く(?)その二万円は諦めました。

二万円は私にとっては大金だけども、それより精神の穏やかさです。

と、そう決めた瞬間、これは色んな人に面白おかしく話した上、ブログに書いてモトをとろうと心のなかで思いました。殆ど脊髄反射的に。

モトってなんのモトなのか自分でもよく解らないのですが、さて、モトはとれたでしょーか。

 

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