そして君は世界から嫌われて、愛される。

お坊さんと、とある人の事を話していて。

「そうやって、自分の為に何かしてくれた人に何の感謝もせずに、自分の事だけを考えて、全部自分のやりたいようにやって、自分の周りにある幾ばくかのお金をむしりとって、けれど世界の誰からも愛されなくて世界の幾人かからは火のように憎まれて、それであの人って幸せなのかしらー？」と。

結論としてはそれはそれで幸せなんじゃ、という事になりました。

なんでかって、その人は自分の事だけを深く愛していて、その自分からは溺愛されてんだから、それも一つの自己完結の相思相愛なんじゃね？と。


でも私個人の趣味としては、違う誰かと重なってるほうがいいなあ。

そのほうが世界が広がるというか。
単色より2つの色を重ねたほうが、重ねてみたら思いがけない色が出たりして興味深いというか。(その分、重ねるのが難しかったりもするが)

そんな事を思って、とりあえず隣にいる君と手を繋ぐ。