牛蒡

買ってきた牛蒡が長かったのです。

故に、エレベーターを待っている間、その牛蒡の先で私のスカートの股部分をそっと突っついて遊ぶお坊さん。他にも待っている方がいたので、笑いをかみ殺し小声で注意する私。

やっとエレベーターがやってきた後も、牛蒡の先がはみ出し、センサーが動いてエレベーターが閉まらない。また笑いを堪える。

乗っている間、牛蒡の先が他の女の人のスカートに触れそうで(ていうかあれは触れないよう、ぎりぎりのとこにわざとお坊さんがやっていたのだろうが。笑わせるために)また笑いを堪え。

他の人が皆降りた後、やっと叱りました。なんでそういう事をするのよ。

けれど牛蒡で大笑い出来る良い人生だなーと思います。だって牛蒡だもの牛蒡。

お坊さんが言うには「いや牛蒡のコントロールがきかなかったんだよ」

丸な言葉

あぷちゃんは活字依存だねー、とお坊さんが言う。

そーかもねー。でも活字に依存ならまだ良い依存なんじゃないー？　そー言えば小中学の頃は辞書とか読んでたけど。

「…じ、辞書？　それを読んでどうするの(←すげーひいてる)」

気に入った言葉に丸つけたりとかー。あと、好きだったのは例文。変なのとかがあるんだよ～。

「───例えばどんな言葉に丸をつけていたの」

もー覚えてないけど、響きが綺麗とか字面が綺麗とかだと思うなー。性交とか射精とかに丸つけてたなら面白いけども。

「それじゃ阿呆な中学生男子や」

でも多分、響きや字面が綺麗で気に入ったのにも丸つけて、性交とかにも丸つけてたと思うよーあたしの性格だと。(覚えてないのだが)

「……それ、あんまり人に言わない方がいいよ。あぷちゃん」

口止めされたのでブログに書いてみました。

そんな私に彼は今度、仏教大辞典を貸してくれるらしい。仏教の言葉とか出典とかが載ってる大辞典。何その素敵なの!

それに丸つけたらさぞかし怒られるだろうなーと思います。怒られると思うとやりたくなるけど。

でも仏教大辞典に自慰とかは載ってないよね。美しい言葉は載ってても。

道

女子ショートもフリーも全て生で見てしまい、完全寝不足です。

真央ちゃんのショートもフリーも別の意味でどちらも見ていて心臓が痛くて泣きました。あのフリー!　あの滑走順で無ければ(まだ他に色々な選手が残っていなければ)もっと点数が出ただろうになあ。

けれど点数とかメダルとか関係の無い、いつまでも世界に残るフリーでした。

朝の刈屋さんの解説も愛に溢れていて良かった…ほんとうそう。また泣き。

以前、ローリーニコルさんが「真央のスケートを見た人は自然と笑顔になれる。そして観た後は少し人に優しくする事が出来る。それは少しずつ世界を変えているって事よ」と仰られていたけれど、まさに!

まさに！

あのフリーを観た後、私、もっとちゃんと生きよう生きたい頑張りたいと思えたのでした。ちょっと仮眠したけれど、幸せな夢を見れた…最近じゃ超珍しい。

ちゃんと頑張りたい。

寝不足で早速家事手抜きしてるけど。はは。まあそれはそれとして。


しかしキムヨナさんの一番の長所は鉄メンタルだと思います。あんなに心臓の強いフィギュア女子選手、シングルで見た事無い。


一昨日、そして昨日拍手押して下さった皆様有難うございました。嬉しいー。うわーん!!(寝不足と感動で変なテンション)

もったいない

以前、今のように日本男子フィギュアが強くなかった頃、とある有名な日本女子フィギュア選手が、「日本男子って試合の前とかでも平気で談笑してたりするんですよ。そこがダメなんですよ。信じられない。女子なんかひっと言も喋らないのに」と仰られていて、それはまあ尤もだと思ったのだが、けれど今の日本男子フィギュアの選手も、そして日本女子フィギュアの選手も恐らく大事な試合前でもきちんと仲良く愛おしく話したりされているだろうなあというのが伝わるので、まあ強さにも色んな種類があるよなあと思います。

強さにも弱さにも色んな種類がある。

結果より、なるべくたくさんの選手が己が満足出来る試合になるといいなあ。

明日の明け方が楽しみです。早起きして生で観よう。是非。



一人で喫茶店でモーニングを食べてて、ふと隣のテーブルが目に入る。すると、隣の席の方、モーニングを頼んでるのにサンドウィッチもゆで卵も手付かずのまま退席されて。サラダだけは食べてらしたけれど。

モーニングって無料サービスだけど、断る事も出来るのになあ。まったく食べないなら断れば良いのにー。勿体無いよー。卵さんとかパンさんとか野菜さんとか、何より作った方が可哀想ーー。

残すなら下さい。

と、言いたかった。言えなかった。それはそうだろう。もし言ったらくれただろうが。可哀想な子と思って。ははは、その時超お腹空いてて自分のモーニングじゃ足りなかったのです～。(だから余計に可哀想だと思ったのだと思うわ)


昨日、拍手押して下さった皆様有難うございました。たくさんいただけて勿体無くて、嬉しかったです。

寒椿

「生きるとは　耐えることなり　寒椿　」というのは、うちのお坊さんが教えてくれた偉いお坊さんの句なのだけれど(なんかややこしい言い方)、私はそれをへー美しいなあと思い、以前読んだ「おっとせい　氷にねむる幸せを　われも今知る　おもしろきかな」という昔の若き女流家人さんが、自分が死病にかかった後詠んだ短歌を思い出したのでした。

諦めて受け入れて、でもそれをも笑っている感じ。

それって清々しさがある。一種の。

どっちの句も歌も、リズムが綺麗ー。