小説や徒然やALSや。
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12/2はたーちゃんのお誕生日で、仕事帰りにお坊さんがケーキとシャンパンを買ってきてくれました。
うわーありがとう!めっちゃ嬉しかったです。私的には自分の誕生日を覚えていてもらえるより、ずっと嬉しい。一番嬉しい。
(まあ私の誕生日はなかなか忘れにくい日だが)
生きていれば55回目のお誕生日でした。53歳で彼女の生は途切れてしまったので、たーちゃんがその日を迎えることは無かったけれど。
でもやっぱり、お祝いしたいのです。おめでとう、ありがとう、ごめんなさいごめんなさい、でもありがとうって。
けれども、仕事帰りという事で、お坊さんは当たり前だけれどお坊さんの装束。
「あなた、その格好でこのケーキたちとシャンパン買ってきたの?」
「え?なんかイケナイ?」
別にイケナクはないけども、その光景を想像してなかなか可愛らしかっただろうなーとか思いました。
たくさんの可愛らしいケーキたちの前で、選択に迷ってるお坊さんの図。
見たかったなー。
たーちゃんももしその光景見てたら、笑ってた事でしょう。
思えば、ALSの症状で、咀嚼と嚥下が困難になったたーちゃんに、お坊さんはずっと、最後まで、ケーキやムースやプリンを買ってきてくれました。
たーちゃんの棺のなかにも、お坊さんが買ってきてくれたケーキを入れました。
たーちゃんの体に、さようならを言った日。
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