泡

また、違う夢のなか。

君は確かに生きていて、私は君が生きていた事に、ものすごくほっとして、

君は以前の君のようにもう喋る事も食べる事も叶わなかったけれど顔を見てれば君の意思だとか意志だとかは解って、それは私をひどく幸福にさせ、

夢なんだけどね。可笑しいでしょう。

探して

夢のなかで

探して探して探して

探して

ようやく君を見つけて、見つけた途端に目覚めたんだけれど、それでも起きなければ良かったとは思わないよ。

私が生きるのは、どうしようも無くここだから。

 

近くて遠い、それはまるで夢のなかのよう

ふと気が向いたんで、今日は早朝に散歩してみました。寒いけど心地良い。
朝の街を歩くのは久しぶり。

個人的には夜の街より朝の街のが好きかもなーと思います。最近は。若い時は反対だったけど。
色んなものが始まる前の静かさ。
駅に向う人々の、朝だけど、疲れてる顔。その真摯さ。

病院に通ってた頃は毎日、こうして朝の街を歩いてたのにな。

その時の事が、もう遥か遠く感じたり、まだすごく近く感じたり。

二ヶ月前には通ってたんですけどね。日常だったんですけどね。

寂しくて愛しい。

消せない

何故だかとてもとても寂しくて。

短い、深い、眠りのなかでいつも君の、夢を見る。

この欠落は消えないんだろう。

忘却

忘れたくない忘れたくない忘れたくない。

勿論忘れるはずも無いんだけれど、その声だとか髪だとか指だとか、その細部にいたるまでまざまざと。

すべて。

忘れたくない忘れたくない忘れたくない。

会いたい会いたい会いたいよ。