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毎日病院にいると、病院に集う色んな種類の人達を目にするのですが、例えば私のように患者さんの付添さんも毎日顔を合わせていればちょっとした顔見知りにもなる訳ですが、しかし世の中にはつくづく色んな人がいるもんだなーと思います。
優しい人に会えれば癒され、ユニークな人に出会うとなんか得した気分です。
密かな楽しみ。
顔はばっちり女化粧してるのに、服装はごくふつーのおじさんの恰好をしている中年男性とか。
天使の羽を背負ってる(どこでそんなの売ってるんだろう、いやもしや自分で作られたんだろかと思うほどのリアルで素晴らしい作り)女の子とか。
前髪から後ろ髪まで、髪の毛を幾つもの細いみつあみでまとめてる痩せた中年女性とか。(それはドレッドとかそういう感じでは無く、例えば小数民族の方がしておられそうな、見た事の無い個性的な髪型なのです)
日々色んなお医者さんや看護師さんに接し、それを眺めているのが好きな私なのですが、同じ目的や同じ結果を求めていても、お医者さんや看護師によってそこに至るまでの方法やアプローチの仕方って結構違って、それは驚くほどで、なかなかに興味深いです。
また方法が幾つかあるという事は、そのなかでも個人的に私の好みの方法と好みじゃない方法がある訳ですが、まあ私の好みなんてどうでもいいんですが、しかしいつも自分の好みの方法をしてくださる方って、なんか性格が合うじゃないかという気がします。
勝手に。
その方の人間性なんか全然知らない訳なのですが、なんとなく。ぼんやりと。
そんなものよね。
うちらを見て、ふとたーちゃんが「あなたたちは仲が良くて羨ましい」と言うのを聞いて、とても切なくなる秋のとある午後。
でもうちらの場合、仲が良いって言ってもあんま恋人同士って感じでは無いけどなー。
例えるなら二卵性双生児、もしくは親バカであり子バカである父娘。
て感じ。
それはさておき、とりあえず切なさのまま「何言ってるの、私とたーちゃんも仲良しだしお坊さんとたーちゃんだって仲良しだし!」などと言う私。
狼狽し「ど、どうしよう?たーちゃんの前では仲悪くした方が良いかな」などと言うお坊さん。(←その芝居に何の意味がある)
早いーこの分だと気づけばもう今年も終わっていそうです。
ところで、ご心配頂いたわしの弟なのですが、今のとこ手術はしないで投薬治療で様子を見るようです。お言葉下さった皆様ありがとうございました(しかしなんかすいません、私の身内のことまで…重ね重ね恐縮です…)
たーちゃんの調子も今の所変わりはないです。低空安定というか。今は、呼吸苦や恐怖を緩和するために使っていた鎮静剤をドルミカムからモルヒネに切り替えているところです。
というのも、ドルミカムは静脈に点滴で投与するため、それをつけたままでは退院が難しいのですが、モルヒネだと胃ろうから取ることが出来るので、退院、は無理でも外泊する事が可能になるかもしれないので。
なんとかうまくいくと良いのですが。
ああ、しかし小説が書きたいなー。
静かで怖い小説が書きたいです。登場人物のなかに少しずつ、憎しみが澱か雪のよに蓄積されてくよな。けどそれでも救いもあるよな。
もしくは、現実に少しだけファンタジーが混じったもの。
バリバリ現代モノとか甘い話は今は気分じゃないです。(でもこれも明日か明後日になったら変わってんだよな。ははー)
口腔ケアやリップケア、胃ろう回りのお掃除。
をたーちゃんはとっても嫌がるんですが、しかしやらない訳にもいかんので、いつもたーちゃんが寝ている間にこそっとそれらのケアをする私。
目覚めた後、それらのケアが済んでいると「おめーやりやがったな」という風ににやりと笑うたーちゃん。
その笑顔の素晴らしさ。
ところで私と言えば、介護のなかでそれらの作業ってかなり好きな部類のものなんですが。
愛してると言っても過言では無い。
今は自分の体のケアがあんまり出来ない(パックとかネイルとかさ)のでその代替行為とも言えるし、栗剥き作業と通ずるものがあるとも言えるな(単純作業)。
うむ。