夢の中の罪

そう言えば、これもこの間。
たーちゃん宅に泊まりに行ってる時の事。

夜中のコトちゃんのおむつ換えを終えて、お布団に戻ってきた私。その後しばしお布団のなかでうつらうつらしていると、いきなり部屋の障子がガラガラと開きました。

「えっなに!?」

と思ったら、障子を隔てた隣の部屋て寝ていたたーちゃんがガバリと起きだし、「ごめんね」と一言言ってまた障子を閉めました。
突然の出来事に「？？？」と思う私、隣の部屋から聞こえるのはその後すぐに寝付いたらしいたーちゃんの寝息。

あれは、一体なんだったのだろー？と翌朝訊いてみたのですが、たーちゃんはその出来事をまるで覚えていなくて、どうやら寝惚けていたらしい。

で、推察するに、夜中にコトちゃんに電話で呼ばれて、私がオムツ換えに行った時に、たーちゃんも電話の音に気付いて、(私とたーちゃんは隣の部屋で寝ているので、そして部屋の間にあるのは障子なので音がよく聞こえます)ちょっと起きて、で彼女は私に「悪いなー」と思いつつ浅く眠っていて、だから夢うつつのうちにそんな行動をしたんじゃないかと。

しかしそう思うと、夢うつつで謝る彼女の精神状態って一体どんなだったのだろーと思うと、また胸がぎゅーっとしました。
いや、だって、夢うつつでも謝ってしまうぐらい、そんだけ彼女は私に対して罪悪感を感じてるって事だろうから。

たーちゃんが罪悪感を感じる事なんかまるで無いのになー。
コトちゃんのお世話をしたいって言い出したのは、私なんだし。
コトちゃんに対して、たーちゃんには何の義務も無いんだし。


って事は何度もたーちゃんに伝えてあるのですが、けれどもそれでも、そうやって夢のなかでも謝るたーちゃん。

彼女が抱える罪悪感や重荷が少しでも少なくなってくれて彼女が穏やかな気持ちになってくれれば、ほんとに嬉しいけど、反面、でもそういう彼女の高潔で優しい性格がとても好きだなーと改めて思う私でした。

そういう人の近くにいられるんだから、自分も少しでもそういう所が見習えればいいなー。

でもほんと、回りの人に恵まれている私です。

たーちゃん以外にも、人の姿を見て励まされる事、勉強になる事がたくさん。ほんと感謝だなー。それを少しでも活かさないとなー。