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コトちゃんのオムツを換えていた時の事。

コトちゃんが「はい、羊ちゃん。お小遣い」と幾らかお金をくれました。

コトちゃんはそんな風にいつも私にお小遣いをくれようとするのですが、私がいつものように「だからそーゆーのはほんと要らないから。大丈夫だから私」と断ろうとすると、コトちゃんが言いました。

「いいの!これは羊ちゃんの胸にあげるんだから!

む、胸…?

確かにその時私は、胸のとこが大きく開いた服を着ていて、オムツを換える時は屈むんで、ベッドに寝ているコトちゃんからはワシの服の中やら胸やらブラやらは思いっきり見えていたかもしれないのですが。

しかし、胸にお金ってチップみたいだな、おい。

と思い、その対応に迷う私を置き去りに、私の胸元に折りたたんだお札を突っ込んでくれたコトちゃん。

男前で可愛かったです。

そーゆー辺りも、コトちゃんは男前な人です。
でも気持ちは解る。
と言うのは、自分も例えば男向け週刊誌の、グラビア写真とか超好きだし、道端で女子高生がチャリ乗っててスカートがめくれてパンツ見えたりすると、「おお。ごっつぁんです」とか思わず思うほうだから。(……)

そんなとこら辺を、私はコトちゃんから受け継いでるのかもしれません。オスな部分とゆーか。


でも、ほんとに小遣いとか要らないのになー。

と言ってもいつもそーやってくれるコトちゃん。「自分は寝たきりだから、使い道が無いから、若い人が好きに使いなさい」と言って。

思えば、マサさんもそうでした。幾ら私が要らないと言っても、マサさんの色んな世話をしている時はいつもお小遣いをくれました。
そんな事もあって、マサさんを飼い主さんと言ってたんだけど。それぐらいいつもいつもマサさんはお小遣いをくれたから。

(そしてその時は今以上に「介護」とか「世話」とか「付添」とゆー言葉を使いたくないと思っていたので。その言葉から連想される負のイメージがイヤだった。今は若干考えが変わったからそんなに気にならなくなったけども)

マサさんも、コトちゃんと同じような事をいつも言っていた。「自分は使い道が無いから、その分お前が使って楽しめばいいんだよー」と。

その言葉を聞くと、いつも有り難くまた切なかったです。

確かに自分はお金ないし、そうしてお小遣い貰えるのは、その気持ちも含めて、大変に嬉しいんだけども。

でも切ない。



つーか、この齢になってお小遣い貰ってるその事態がそもそも切ないんじゃて話でもあるんですがね。ええ。
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