夜中の惨事

夜中、喉が渇いたんでお茶を飲もうとキッチンに行った。ら。

キッチンの床に大きな大きな、薄黄色の水溜りが……。

「えっおしっこ!?」

なんでこんなとこにおしっこが!?────あたし？あたしがしたのーー？しかしこんなとこに粗相するぐらい、トイレの位置が把握出来なくなるくらい昨夜飲んだか？いや飲んでない飲んでない、ていうかこれ、お坊さんに言ったほうがいいの？相談すべき？いや隠匿するか？

と一瞬で色んな事が頭のなかを駆け巡り、とりあえず掃除しなければ、とあわあわして、その「水溜り」に近づいてみたところ。

それはおしっこではなく、オリーブオイルなのでした。調味料の棚に入ってたオリーブオイルが倒れて、零れていたのです。

よく見てみればそれは薄黄色ではなく、緑がかってました。薄暗かったから、よく見えなかったのね。

あーびびった。良かった。本当に、良かった。
まじで自分が、酔っ払った上に女としての何かを失ったのかと思いました。

しかし掃除が大変でした。べったべた。そしてオリーブオイル、勿体無い……サラダとかに使う用の、いい方のオリーブオイルだったのにーうっうっ。

思えば、おしっこのがタダだし掃除は簡単だったな。

じゃあおしっこのが良かったのかしら。

「いや、良くないだろそれ。絶対」

今度からは気をつけます。もーほんとびっくりしたんだよー。