君の元へ戻るカギ

スーパーで買い物してたら、お財布とポーチを拾いました。

あらあら、と思い、インフォメーションセンターに届けると、「お手数ですが、裏の事務所でお手続きをして欲しいのですが…」とすまなそうな店員さん。

いいですよー、と店員さんに案内されついていく私。
通されたお部屋にいたおじさんが手続きをしてくれて、書類書いたり、確認したり。

しかし、そうやって連行され事務所でパイプ椅子に座ってると、「警察24時」的な番組をたまに見る私は「これ、私、万引き犯みたいな状況じゃね…!?」とかバカな事を考え、一人でおかしくなってしまいました。
だってテレビで見る、事務所の感じそのまんまだったんだもんさー。

書類書いたり、色々待ってる時間もあったので、その間に辺りをキョロキョロと眺める私。たくさんの防犯カメラの映像が写ってるモニターにじっと見入る。

手続きしてくれたおじさんも良い人でした。

書類書くために、おじさんが貸してくれたペンを私が受け取ろうとしたら、「あ、やっぱりこっちの可愛いペンの方がいいかなあ♪」とか、わざわざ、ピンクの違うペンを持ってきてくれたりとか。

面白かったです。別に私的には、ペンなんて書ければ良いけど、ご好意なんでそっちのペンで書きました、書類。

意外と時間はかかりましたが、手続きは無事終了。

お財布とポーチが、早く落とし主の元に戻ると良いのですが。
だってポーチのなかにはカギも何本か入っていたし…新年早々、お財布とカギ類を失くすなんて不運すぎるよ。


とか思っていたら、さっき連絡があり、無事落とし主の元へお財布とカギは戻ったそうです。よかったよかった。安心しました。

「有難うございましたー」とお礼を言われる、電話の向こうのあったかい声に、こちらのほうがなんか幸せ。