付け睫の自戒

付け睫用の接着剤が無い。

いくら探しても無い。そう言えば昨日、ここら辺をお坊さんがお掃除してくれてたなーと思い、お坊さんに聞いてみる。

「えー覚えないなー。もしあったとしても、化粧ポーチに俺は入れるし捨てるなんてする訳ないし、ポーチのなかも一回よく見てみたら」とお坊さん。

まあ化粧ポーチのなかにあったら最初から探してない訳だが、と思いつつ「うん解ったー」と、良い子のお返事をするあたし。

そうして私が探したのは、けれど、化粧ポーチでは無く、昨日お坊さんが掃除の時に使ってたゴミ袋のなか。

がさごそ。果たして。

ありました。ゴミにまみれて。わーい。接着剤を除菌のウェットティッシュで拭きつつ、お坊さんに報告。

「ええっマジごめん！」と謝るお坊さん。

いーよー気にしないでー。人間てそういう事あるよねー。あたしもよくやるし。

ていうか、愛する人が「絶対してない」と断言してるのに信用せずにゴミ袋あさる私も人としてどうかと思うがな。たかが付け睫の接着剤ごときで。

「つーか、あれでしょ。『うっせーんだよ、お前はいつも。付け睫付け睫ぐらいどうでもいいがや！』ってわざと捨てたんでしょ」

と冗談を言う私。まあ本当にお坊さんがそう思って捨てたならそれはそれで面白いな。(それこそ人としてというか男としてどうかだが)