コントロール

お坊さんはピールを飲みつつ、そして私はワインを飲みつつ、将棋を指すのはとても楽しい遊びですが、しかしものすごく弱い私。

うーん、解らん、と思ってワインを飲み、そうこうしてる間に酔いが回ってきてますます解らん。ダメじゃん。

私に足りないのは自制心です。もう昔からそうだったわ。衝動的なところがあるというか。

そんな私を知っている彼が、私が夜出かける事をあんまり好まないのは尤もだ。

「だってお前、昔酔っ払ってベンチで寝てたじゃん！　あの時俺が迎えに行かなかったらどうなってたか」

そんな昔の話を、あなた。まあそうですよね。でも今じゃしないよー、さすがに。

そんな私にとって、将棋というゲームは最適なのかもしれません。自制心を育てるという意味で。しかしこんなに弱いあたしと指していてお坊さんは楽しいのだろうか。

「まあ少しずつ強くなってくれれば良いよー」

私も早く強くなりたいのですが。道は遠いです。