それは縁遠くなり

お坊さんというのは、当たり前ですが、人間の死にかかわる職業で、そして、『死』には、こちらも当たり前ですが色んな理由がある訳で、それは病気だったり事故だったり事件だったり自殺だったり。

私はうちのお坊さんと、色んな事を話しますが(いつも時間が足りない)、そんななか彼の仕事にまつわる話を聞くと、色んな事を思います。

難病や事故や殺人事件や自殺や、そういうものって、幼い頃は自分とはまったく違う世界で起きたような、遠い世界の出来事のように思えていたのですが、今はそれらって自分のすぐ隣である事なのだよなーと思います。お坊さんの話を聞いていても、自分の事を振り返ってみても。

それを知りたかった気も、知りたくなかった気もするけど、現実として、ただそうなんだなーと。

反対に、幼い頃は自分の身近にあったのに、今身近に無いってのが。

つくし。

です。この時期になると食べたくなるつくし。昔はそこら辺に生えてた気がすんですが、今は無い。仕方ないんで、スーパーで買おうかなーと思ってたんですが、そしてお坊さんが「んなの、うちの地元にあるからとってきてやるよ！」と大量に持ってきてくれました。嬉し。

で、見てみたらそのつくし、ちゃんともう､ガクがとってあるのです！

つくしの下ごしらえで一番めんどーなのが、このガクをとる作業。

聞いてみたら、お坊さんのお母様がわざわざ全部取ってくれたそうな。しかもつくし自体採集したのも、お坊さんでは無く、お母様なのだそう。

思わず感動。なんていい人なんだ！と思いました。私なら絶対やんない。(←)(だってすんげー面倒だよ、あれ)

と言う感想をお坊さんに伝えたところ「だろ、うちのおかんはいいヤツやで！」と鼻高々でした。
お坊さんは若干マザコンの気があるよーな気が常々するのですが、個人的に私はマザコンな男の人は嫌いじゃないです。マナーと常識あるマザコンならば。
愛情深い、良い人だなーと思う。ていうか私もマザコンだし。(うちの弟も)

ていうか、そもそも男の人は分類すればマザコンかロリコンのどっちかだと、百戦錬磨のわしの友人が言っていた。し、私も結構そう思う。
(あ、女だってそうだけど)

て、あれお葬式からなんでこんな話に。