懇願、渇望、混乱、欲望。

コトちゃんに「羊ちゃん。もうお仕事も辞めてずっとこっちにいて、面倒見てよ。お願い。頼むから」と言われました。

こっち、とゆーのはたーちゃんとコトちゃんが暮らしている家の事であります。

私は今、コトちゃんとたーちゃんが住む家の近くで1人暮らしをしていて、バイトや他の用事と時間を調整しつつ、その家に泊まったり二人の病院に付き添ったりしているのですが。
コトちゃんのお願いは、それを止めて、コトちゃんの家に私が住んで、24時間面倒を見てーという事なのでありました。

…うーん。

勿論、コトちゃんの気持ちは解るし、私がずっと居たほうが二人の負担が減るのは解っているんだけども。

ただ24時間二人に付添となると、もう私に残された時間はまるで無い訳で。
他に何もせず、ただずっと二人のためだけに生きるわけで。
他の大事なものや、大事な人とはどうしても遠ざかるを得なくなる訳で。

それはそれで一つの生き方で、潔く尊い生き方で、何より好きな二人にも喜んで貰えるんだろうけれども、なかなかそこまで決心がつきかねる私でした。不甲斐なく。

私を頼りにしてコトちゃんはそう言ってくれてるんだけれど、うーん。

そうかー私は、今、自分なりに頑張ってるつもりだけれど、これじゃあ足りないかあ。そうだよなあ、足りないだろうなあ、と思うと、なんか気持ちがフワフワぐるぐるしてしまい。

そうすると、思考がマイナス方向に引っ張られ。イヤな事まで考えてしまって。

例えば、コトちゃんとたーちゃん宅には、実は他に2人家族がいるのですが、その二人はなーんにもしてなくて。

なんで私ばっかに頼るのよう私も今でいっぱいいっぱいなんだよう、とかそんな事まで考えてしまって。

誰でも、自分が今いる状況というのは、どこまでも自分の選択と決断の結果で、だからそこで愚痴や恨み言を言うのは死ぬほど醜い、少なくとも自分はしたくないと思っているくせに、そんな事を思ってしまった自分にがっかりし。

ああ、これじゃいかんいかんと自分の頭と心の中の整理をする私。


で、整理すれば「まーこの状況は状況で幸せもあるし観察して楽しめばいーじゃん」と思うんですが、整理しないとそう考えられないのが自分の未熟さですね。まだまだだね。

そして整理して考えた結果、まあバイトは辞めようと思いました。今のバイト先は、自分として好きな場所だったけど(子供が可愛くて。癒し)でもしゃーない。

私の歪んだ掌はそんなに大きく無いから、全部は掴めない。

バイト辞めればその分時間的余裕が出来るので、それだけたーちゃんやコトちゃんと一緒にいられる時間は増えるので。

28歳で無職て自分でもどーかと思うけど、まあ仕方無いやー。そんな生き方もあるさー。
何か在宅でやれる仕事があればいいなあとは思うけど。

小説書いたりサイトやったりしてる時間や、他の好きな人たちと会ってる時間も、二人の為に使ったほうが良いんだろうけどなあ。

そこら辺も考えてみたいと思います。

で、結論が出たら、そうして自分に今できる事、やらなければならない事、やりたい事、捨てる事を見極めたらそれに向って鮮やかに歩くのだ。
休まず、汚い言葉は吐かず、弛みなく。



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