いっぱいのラーメンに浮かぶ葱と人生

元々そこにラーメン屋さんがある事は、知ってはいたのですが。

しかし、いつもあまりにガラガラなその店内と、「味オンチな方の来店お断り」とゆーちょー強気な看板に気圧され、今まで行った事がなかった、そのお店。

に、先日、行ったのは、「意外にかなり美味しいらしーよ？つか安いらしーよ」
とゆー噂を小耳に挟んだからでした。
病院の帰り道(まだたーちゃんの病院に通っていた頃)、お夕飯にお坊さんと。

で、行ってみたら食べてみたら、うまかったすー。

今風の凝ったラーメンじゃないんですが、なんてゆーか昔風の中華そばの優しい美味しい感じ。
ラーメンと炒飯と餃子一つずつをお坊さんと半分こにしたんですが、ちょうどいい量でとっても安い。

なにより大将がめっちゃ良い方で。

初見客であるうちらに、自分のご飯用に作ったとゆーイワシの酢の物を冷蔵庫からいそいそと取り出し、ごちそーして下さいました。

そのイワシがこれまた美味しくて（正直、私はイワシが１番旨かったです。お坊さんは炒飯との事）、聞いてみたらその大将、元々銀座のお鮨屋さんでずっと修行してみえたんだとか。

ほえー。

そらイワシも旨いはず。
ていうか。

なんでそんな方がこんな田舎でラーメン屋を…しかもガラガラだし…←失礼（でも大将も自分で言ってたんだぜ）そして更に聞くと大将は、お店の近くのコンテナで寝泊まりしているらしいし…、そして大将、コワオモテなのになんでそんなに悲しいほどのピュアな笑顔なんだろう…、なんでそんなに市場の人みたいに声が枯れてんだろう…と、大将の話を聞きつつ、色々な疑問が頭に浮かぶうちら。

しかし、さすがにまだそんな仲良くもないのに、そこまでディープな事は、突っ込んでは聞けませんでした。

また今度行った時に機会があれば聞いてみたいようなー。でも聞くのが怖いようなー。

そんなこんなで、なかなかクセになりそーなラーメン屋さんで収穫でした。
今度の隠れメニュー(ていうより、イワシはただご馳走してもらっただけなのだが)はなにかなー。