言葉

可哀想は可愛そうとも書くけれど、それも思えば含みがあるというか、色んなものが込められているよなあ。

愛がどこかにあるから可哀想に思えるし、また、可哀想な部分があるから余計に愛おしく思えたりもするし。

そういや、私、しょっちゅーうちのお坊さんに「可哀想」て言われるわー。客観的に、私の基準からすれば、私はまったく可哀想では無いのだが(むしろ恵まれてる気が……)、彼の基準からすれば何かが可哀想なのであろう。基準てそれぞれ違うから。

そして、『可哀想』な部分があるから、彼が私を大事にしてくれるのは紛れもない事実だから、そうなると可哀想も、ま、マイナスじゃなくてプラスよね。

武器っていうかさー。武器とまで言うと、打算的というか感じが悪いのかしら？　でも悲劇ぶるより狡猾かバカなほうが、全然自分の性に合ってるわ。


また、普段誰かからどこからか、口癖のように言われる言葉も、たまに考えてみるとじっくり味わってみると、色んな意味が込められていたり。「がんばってるね」とか「お疲れ様」とか「おかえりなさい」とか「暖かくなりましたね」とか。

反対に、すげー深そうな言葉でも、よくよく考えてみると全然上っ面というか意味の無いものもある。


『言葉』というものが好きな分、その言葉の意味をつい深く考えてしまいがちな私ですが、「あーこれ、てきとーに言ってんだ。どっかで聞いた言葉を、聞きかじりで、まるでうわ言みたいに」と気付いたら、結構楽ちんになりました。

大人になると、考えないほうが良い事を、考えないでも済むようになる。若い頃はそれでもつい考えてしまいがちだったけれど。ま、それによるプラスマイナスもあるけれどー。