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小説や徒然やALSや。
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一年前の今日、たーちゃんが亡くなりました。

もう、一年も彼女がいない時間を過ごしてしまったのだと思うと不思議な感じ。

たーちゃんと二人で暮らした時間はとても短くて、儚くて、遠いです。

ALSと診断されてからも、いつでも自分より他人を気遣い優先させる優しい、強い人でした。

今、たーちゃんのいる場所が、世界で一番美しい場所でありますように。

そして今、たーちゃんが世界で一番幸せな人でありますように。

それではお墓へ行ってまいります。あと、車屋さんにも。車検ですー。車にもたーちゃんの思い出はいっぱい。

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たーちゃんの弔慰祭には結局、和装の喪服を着てく事にしました。

私の年齢だと和装は浮くかもーとも思ったんですが、まあマナーに反してる訳じゃないしと。

で、今迷ってるのは着付けをお願いする美容院。

て言うのも、私がいつも髪のカットやケアをお願いしている美容院では喪服の着付けと髪のセットには二時間かかると言われ、しかもその美容院てのがウチからちょっと遠いとこにあるので、その時間もみると三時間かかるのでふ。

法事の前の三時間て大きい。

という訳で、たーちゃんのお葬式の時に着付けをお願いした美容室にも問い合わせ。
するとこっちは一時間もあれば出来るとの事。しかもうちから歩いていける距離に元々その美容院はあり、お願いすればウチまで出張してくれるとの事。

うーん、ならこっちにしようかなー。
でもいつも通ってる美容院にミサオをたてるべき(は?)かとも思うし。(しかもこの美容室は、たーちゃんの髪の毛まで切って下さってたので…ALSの患者さんだと、断る美容院もあるというのに。店長さん自ら出張までしてくださると言って下さって)

まあ、一番早くて安上がりなのは自分でやる事なんですけどね。
けど、それだと着付けはいいんだけど、髪が。あたし、不器用なので簡単なヘアセットしか出来ません。

そして、誰かに着付けと髪のセットやってもらうのって楽しいしなあ。やって下さる人によって変わる自分というのが。

なんにせよ、たーちゃんの大事な会だから、綺麗にしていきたいです。

お坊さんは袈裟着るって言ってたけど…ほんとに着るのかな。

そしてウチの弟&たーちゃんの旦那は行くのかしら。行くとしたら四人で行く事になるけど、そしたら往復の車の雰囲気がすげー事になりそうだ。それはそれで興味あるというか楽しいけど。

来てくれたら、たーちゃんが喜ぶと思うんだけどなあ。でも強制しても意味無いもんね。
罪の無い顔むしろ優しい顔で「もう少しは落ちついた?」と問われて、「そうですね。けれど、むしろ、時間が経つにつれ、喪失感だとか罪悪感が深まる気がします」と少し笑い冗談にして答えた。

カウンセリングとか受けたほうがいいんじゃないの?と親切な人に勧められたりもするけど、でもそれもなんか違う気がすんだよなー。

ただ、私が罪深くて怠惰なだけな気がする。そして大事な人をああいう風に失くしたら、それがその人のその後の人格形成・人生に影響を及ぼすのはある意味、当然だとも思うし。

誰だってそうじゃないのかしらん。
まあ人によって、強弱はあれど。


自分が昔書いた文章を読んだら泣けてきて泣けてきて、ていうのは自分の文に感動して。

な訳では全く無くて(当たり前)、そこにたーちゃんの事が書いてあったから。たーちゃんの事ばっかり。

書いておいて良かったとも思うし、いっそ書かなきゃ良かったとも思う。


でも、やっぱり書いて良かった。
ウチのお坊さんの知り合いのお坊さんが、とある大学病院の臓器移植審議会に呼ばれて、ていうのも色んな観点から臓器移植について話し合うという事で、宗教者も呼ばれたんだそうな。

へー。
という事で、臓器移植やそして死刑制度についても、お坊さんと色々お喋り。

私は個人的には、死刑制度には賛成で、ていうかむしろ強姦殺人とか強盗殺人とか、加害者は被害者と同じ苦痛恐怖を味わってから刑に処されるべき!と思っていて、また、臓器移植についても、自分はドナーカードを持ってて、お坊さんにも「もし私に何かあって、その時臓器移植できるようだったら、絶対に使ってね!まあ角膜は、あなたが私の顔にキズが出来るの嫌だったら、どっちでも良いよ」とお願いしてあります。

反対に、お坊さんとこの宗派は、臓器移植にも死刑制度にも絶対反対!の立場。

なので喋ってると、色々興味深いです。

こういう問題って、人によって考え方は様々だし、その考えはその人の色んな境遇とかから出来てるし、他人がどうこういう問題じゃない、と思うので、お坊さんとこの宗派の考え方もそれはそれだよなーと思います。

ただ、臓器移植反対って、厳密に言うならば献血とか輸血もダメになっちゃうと思うんだけど、それこそ、お坊さんはこないだの歯の手術の時に「もし緊急になった場合、輸血する事もありえます」という趣旨の説明に、オッケーのサインをしてるわけで。

それはうちのお坊さんだけでなく、どこのお坊さんも檀家さんもそうな訳で。

そしてもっと言うならば、現代医学が飛躍的に発展したのって第二次世界大戦以降だけど、つまり、色んな犠牲があって飛躍があったのだけど、その恩恵を現代人は絶対に何かしら受けてる訳で。
けれど、宗教的に言えばその犠牲は有り得ない、許されない事な訳で。

また、たーちゃんはALSになってから、人工呼吸器はつけなかったけれど、胃ろうはつけた訳で、もし胃ろうをつけなかったら、彼女はもっと早く亡くなっていたかもしれない。
けれど、宗教的に厳密に言えば胃ろうだってあんまり良くないものなのだろうけれど、でもお坊さん個人として、宗教者というのを別にすれば、彼は少しでもたーちゃんに長く生きて欲しいと思っていた訳で。

そしてもし私が何かの犯罪の被害にあったら、犯人には厳罰を望みたいとも、彼は言うし。

だもんでこの現代にある宗教って、別に仏教だけじゃなく、他の全ても、大なり小なり矛盾があるよねーって。

でも矛盾があるからって、否定される訳じゃなくて。

その矛盾てもしろ、愛すべきものっていうか、生きてれば誰でももつ矛盾な気がする。

そしてそんな矛盾があるからこそ、宗教って、こんな現代でも続いてるんだよねーって。そんな話を。

色々喋ってると興味が尽きないです。あまりにも興味深いので、そんなテーマな小説を書きたいとチラっと思ったほどでしたが、しかしそれって超難しそう。
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