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小説や徒然やALSや。
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ウチのお坊さんの知り合いのお坊さんが、とある大学病院の臓器移植審議会に呼ばれて、ていうのも色んな観点から臓器移植について話し合うという事で、宗教者も呼ばれたんだそうな。

へー。
という事で、臓器移植やそして死刑制度についても、お坊さんと色々お喋り。

私は個人的には、死刑制度には賛成で、ていうかむしろ強姦殺人とか強盗殺人とか、加害者は被害者と同じ苦痛恐怖を味わってから刑に処されるべき!と思っていて、また、臓器移植についても、自分はドナーカードを持ってて、お坊さんにも「もし私に何かあって、その時臓器移植できるようだったら、絶対に使ってね!まあ角膜は、あなたが私の顔にキズが出来るの嫌だったら、どっちでも良いよ」とお願いしてあります。

反対に、お坊さんとこの宗派は、臓器移植にも死刑制度にも絶対反対!の立場。

なので喋ってると、色々興味深いです。

こういう問題って、人によって考え方は様々だし、その考えはその人の色んな境遇とかから出来てるし、他人がどうこういう問題じゃない、と思うので、お坊さんとこの宗派の考え方もそれはそれだよなーと思います。

ただ、臓器移植反対って、厳密に言うならば献血とか輸血もダメになっちゃうと思うんだけど、それこそ、お坊さんはこないだの歯の手術の時に「もし緊急になった場合、輸血する事もありえます」という趣旨の説明に、オッケーのサインをしてるわけで。

それはうちのお坊さんだけでなく、どこのお坊さんも檀家さんもそうな訳で。

そしてもっと言うならば、現代医学が飛躍的に発展したのって第二次世界大戦以降だけど、つまり、色んな犠牲があって飛躍があったのだけど、その恩恵を現代人は絶対に何かしら受けてる訳で。
けれど、宗教的に言えばその犠牲は有り得ない、許されない事な訳で。

また、たーちゃんはALSになってから、人工呼吸器はつけなかったけれど、胃ろうはつけた訳で、もし胃ろうをつけなかったら、彼女はもっと早く亡くなっていたかもしれない。
けれど、宗教的に厳密に言えば胃ろうだってあんまり良くないものなのだろうけれど、でもお坊さん個人として、宗教者というのを別にすれば、彼は少しでもたーちゃんに長く生きて欲しいと思っていた訳で。

そしてもし私が何かの犯罪の被害にあったら、犯人には厳罰を望みたいとも、彼は言うし。

だもんでこの現代にある宗教って、別に仏教だけじゃなく、他の全ても、大なり小なり矛盾があるよねーって。

でも矛盾があるからって、否定される訳じゃなくて。

その矛盾てもしろ、愛すべきものっていうか、生きてれば誰でももつ矛盾な気がする。

そしてそんな矛盾があるからこそ、宗教って、こんな現代でも続いてるんだよねーって。そんな話を。

色々喋ってると興味が尽きないです。あまりにも興味深いので、そんなテーマな小説を書きたいとチラっと思ったほどでしたが、しかしそれって超難しそう。
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